役に立たない動物など、みんな殺してしまえ。 [2023年09月01日(Fri)]
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宗教的・倫理的・人道的な観点から考えることをあまりせず何でも経済最優先で考えようとする人たちは、こんなことさえ公言しています。 「農民は、家畜のために非常に高価な飼料代を支払っている。家畜が生み出す利益もすっかりそれで吹き飛んでしまう。これではまるで、自分の飼っている家畜によって農民が貪り食われているようなものだ」 こういう人たちに言わせれば、「役に立たない動物などみんなまとめて殺してしまえ。それらを生かしておこうなどいうのはまったく愚か者の考えることだ」ということになってしまうのです。 ・・・ 家畜の福祉についてのガンディーの話の続きです。 「零細な農家にとって、個人経営の規模で家畜を飼うことは自滅策である(830)」と彼は言っていました。 その主な理由は、「高い飼料代の支払いが極めて大きな負担になる」ということのようです。(後で、ほかの理由についても述べられますが) だから、経済的な損得だけを考える人の中には「役に立たない家畜などみんな殺してしまえ」などという乱暴な発言をする人もいたそうです。 しかし、もちろんガンディーの考えはこれとはまったく違います。 ・・・ |