監督官の気に入られるような教育をするのではなく・・・。 [2023年06月04日(Sun)]
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これは、すなわち教師の教え方やものの見方を根本的に変えるということです。 今まで、あなたがたは監督官の報告書に従ってきました。つまり、監督官の気に入られるようなやり方で教育をしてきました。そうすれば、あなたがたの所属する団体の得られる収入が増えるかもしれない、あるいはあなたがた自身の給料が上がるかもしれないからです。 ・・・ 教育についてのガンディーの話の続きです。 「この国に必要なのは、燃え上がるような情熱と独創性を持った教育者である(742)」と彼は述べます。 そして、それに続くこの部分は、教師たちに向けての呼び掛けのようです。監督官とは、恐らく各学校を視察して教員の監督・監視・指導などを行っていた官僚のことだと思われます。日本では、「視学官」などと称されていたようです。 このような人が視察に来るのであれば、教師たちは当然その評価が気になるに違いありません。そして、彼らに気に入られるような授業をしなければと思うでしょう。組織の中で上位にいる者の評価は、自分自身の待遇に直結すると考えられるからです。 しかし、「監督官の評価を気にしてはいけない」とガンディーは言っているようです。では、一体どのような意識で教育実践に望むべきなのかと言いますと・・・ |