手工芸を通じた教育は一石二鳥である。 [2023年03月21日(Tue)]
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別の言い方をするならば、仕事は2つの目的を同時に達成する手段になります。1つ目は、生徒が自らの労働の生産物によって授業料を支払うことを可能にします。また、それと同時に、学校で習得した仕事を通じて生徒たちが全般的な人格形成を図るという第2の目的も果たされるのです。 ただし、生徒たちの労働から得られる収益が土地や建物や設備の費用に充てられることは想定されません。 ・・・ 「ナイ・タリム(新しい教育)」についてのガンディーの話の続きです。 彼は、手工芸を通じた教育を主張しています。手工芸は、教育の手段であると同時に、実際の経済活動でもあります。その自らの労働によって生み出した生産物によって、生徒たちは自分の授業料を支払うことができるというのです。このことは、(330)でも述べられていました。それによると、生産物は政府によって買い取られるということのようです。 もちろん、あくまでも主目的は子どもたちの教育ですから、「学校教育に関わるすべての費用を負担すること」は求められません。だから、「土地・建物・備品は別だ」と明言されているのです。 そして・・・ |