ビデヤピート。 [2023年02月26日(Sun)]
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もしも、村人たちが必要としているものに最もよく適合した教育をしたいと思うのなら、ビデヤピートを村に持って来るべきでしょう。 ・・・ ここから、「ナイ・タリム(新しい教育)」に関するガンディーの新しい文章になります。 新しい教育は、村での生活の必要を満たすことに貢献できるように、村人たちに対して、村において行われます。決して、都市における仕事や生活に適応するための教育ではないのです。 ここで突然、「ビデヤピート(Vidyapith)」という言葉が出て来ます。これは、1920年にガンディーが設立した大学なのだそうです。彼が中心となって行っていた非協力運動の中で、イギリスによる高等教育をボイコットしようという呼びかけに応えて大学を辞めた学生や教授たちの受け入れ先としてビデヤピートはできたそうです。 ビデヤピートは、サティヤーグラヒのトレーニングセンターとして機能していたそうです。サティヤーグラヒとは、サティヤーグラハ(非暴力不服従運動)を実践する者のことです。「ヒンド=スワラージ」の中で、彼はサティヤーグラヒ(この本では「受動的抵抗者」と呼ばれています)になるための必須の要件として、「完全な純潔」「真実に従った質素な暮らし」「何物も恐れない心」の3つを挙げています。なので、きっとそこではそのような教育が行われていたのだと思われます。 そして・・・ |