自分の取るべき金額を越えたお金は、社会のために使われるべきお金となる。 [2022年06月28日(Tue)]
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私が手に入れた富のうち、それを越えた分は、共同体に帰属する共有財産になります。そして、共同体の福祉の増進のために使われるのです。 ・・・ 「仮にたくさんのお金が手に入ったとしても、手にしたお金のすべてが自分のものになるのではない(407)」という話の続きです。 「私のものであると言えるのは、他の多数の人々が手にしているお金と同程度のお金だけです」とガンディーは言います。では、それを越える分は一体どうなるのでしょうか? 彼によれば、余剰なお金はすべて共同体の共有財産になるのです。 ここで述べられている共同体とは、「協同の原理に基づいた自治の行われる村(217)」のことだと思われます。 「しかし、それでは人々の勤労意欲が低下してしまうのではないか」と思う人もいるでしょう。ところが、「人間は、他人が食べるパンのためにまで働かなくてもよい。そうなれば、すべての人が十分な食べ物と十分な余暇を享受できるようになるだろう(264)」と彼は言うのです。 そして・・・ |