私があなたにお支払いする賃金は・・・。 [2022年06月23日(Thu)]
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どうぞインドに来てください。 あなたのするべき仕事は私が十分に用意いたしましょう。もちろん、賃金もお支払いいたします。1日につき4アンナです。それがインドの大衆の得ている金額より遥かに多いことは間違いありません。 (「ヤングインディア」1931年11月5日) 公認会計士に対してガンディーは、「あなたが学んできたことは、すべてインドのために役立てることができます(402)」と言いました。そして、そのすぐ後に続けて上のように呼び掛けるのです。 アンナというのはインドのお金の単位です。イギリス統治下で1ルピー=16アンナ=64パイサと定められたそうですが、独立後の1957年に1ルピー=100ナヤパイサ(1964年以降はパイサ)となったそうです。 要するに、仕事の報酬は、「その仕事のできる人の希少性」「その仕事をするために必要な知識の習得にかかる時間や費用」「市場において評価される価値」などで決まるのではなく、すべての人に平等に与えられるべきだ」と彼は言っているのです。 |