才能は売り物ではない。 [2022年06月18日(Sat)]
所得の平等
(398) あなたの才能は、金銭に換えようとすべきものではありません。そうではなくて、それを国に対する奉仕のために用いてください。 ・・・ これも、「平等」についてのガンディーの論説です。 「所得の平等」という題が付けられています。 「才能のある人は、思う存分にその才能を発揮すればいい。しかし、その才能によって他の人々より多くの収入を得るべきではない(395)」というのが彼の見解でした。 つまり、個人に与えられた才能というのは社会に奉仕するための手段として活用すべきなのであって、決して自分自身の金銭的な利益を図るための手段にしてはいけないということでしょう。 「国に対する奉仕」と書かれていますが、もちろんこれは国家権力に奉仕するのではなく、国の支配層に奉仕するのでもなく、国民に奉仕するのです。ガンディーにとって、「インドとは、そこに満ち溢れている数百万の民衆のこと」なのです。 そして、さらに続けて・・・ |