身体的な障がいを持つ人々に関しては、政府の支援が受けられるようにすべきである。 [2022年06月08日(Wed)]
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もちろん、自由に歩くことができなかったり身体的に何らかの欠損があったりして働くことが不可能な人々もいます。そういう人々については、政府が彼らを支援しなければなりません。 ・・・ 貧困問題についてのガンディーの話の続きです。 彼の主張は、「単に食べ物の支給を行うだけの施設」ではなく「各自に労働の場を提供し、その上で生活支援も行う」施設が必要だというものです(385) しかし、病気や障がいのために労働することが不可能な人たちもいます。そういう人たちについて、彼は決して考慮していないのではありません。そのような人々は、公的な支援を受けられるようにすべきだと言うのです。 また、働く施設に関しては富裕者の寄付によって設立・運営されることが想定されていたようですが、この場合は政府による公的な事業、つまり社会福祉事業として行われるべきだとガンディーは述べています。 これを読む限りでは、現代的な生存権保障や福祉国家の考えに近いと言えるようにも思えますが・・・ |