権利に応じた義務と、それが脅かされた場合の対抗手段 [2022年05月05日(Thu)]
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生きていくために必要なものを享受する権利は、平等に、すべての人にあります。鳥や獣にも生きる権利はあるのですから、それは当然です。 どんな権利も、それと対をなす義務があります。また、その権利に対して何らかの攻撃を受けた場合の対抗手段がなければなりません。 ですから、基本的な人間の平等性を守るということは、それに応じた義務とそれが脅かされた場合の対抗手段を見つけ出すことができるかどうかという問題にほかなりません。 生きる権利を得るために必要な義務は、自ら手足を使って働くことです。そして、生きる権利を守るための方策は、自らの労働の果実を奪おうとする者に対して決して協力しないようにすることです。 (「ヤングインディア」1931年3月26日) これも、権利と義務についてのガンディーの論説です。 この文章は、既に(258)〜(260)に掲載されていました。 |