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平等とは何か? [2022年02月19日(Sat)]
(283)
 例えば、ここに一人の人がいたとしましょう。彼は胃腸が弱くて少しの物しか食べられません。だから、彼が食べるパンの材料となる小麦粉は、4分の1ポンドで十分なのです。その一方で、小麦粉1ポンド分のパンを必要とする人もいるでしょう。
 その場合、彼らの必要は共に満たされるべきです。
 ・・・



 「真の平等とは、誰もが必要なものを所有し、必要以上のものは所有しないことだ(282)」という話の続きです。
 「しかし、人間にとって必要なものとは、果たしてどのように測定されるのか?」という疑問も当然沸いて来るでしょう。それに対して、上のようなたとえでガンディーは答えます。
 つまり、生きていくために必要なものは人によって違う。だから、多くを必要とする人には多く、少なく必要とする人には少なく与えられるべきだということです。
 そうなると、人によって受け取るものが多かったり少なかったりすることになります。それは不平等なのではないかと感じる人もいるかもしれませんが、ガンディーによればこれこそが真の平等なのです。
 みんなが必要に応じて受け取り、必要に応じて消費するのです。当然、余剰物を蓄積する人はいないことになります。また、彼の経済モデルは基本的に自給自足です。だから、多くを受ける人は自ら多くを生産するのです。そう考えれば、不平等になるのではという懸念もかなり薄まるのではないかと思います。
 それから、ガンディーは続けて・・・

第211回楽しく学ぶ歴史ゼミの報告(4)少年十字軍。 [2022年02月19日(Sat)]
 9日の楽しく学ぶ歴史ゼミの報告の続きです。
 
●北フランスの羊飼いの少年が神のお告げを受け、子どもたちに十字軍を呼びかけた。
●多くの子どもたちが彼に同調し、エルサレムを目指して出発した。
●集団で、何かの幻覚に陥ったのか?
●ハーメルンの笛吹き男の伝説を想起するが、それは別の話。
●現代人がいろいろな神話を信じているように、当時のヨーロッパ人は宗教的な幻想を共有していた。
●多くの人々から賞賛を受けた少年十字軍。

 そして・・・

                 (つづく)
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