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公平な分配を実現するために。 [2022年02月11日(Fri)]
(275)
 理想として追求されるべきは、平等な分配です。しかし、私の見る限りではその理想が実現されそうな状況には決してなっていません。
 だから、私は公平な分配を目指して努力しているのです。

                  (「ヤングインディア」1927年3月17日)



 これも、「平等な世界」に関するガンディーの宣言です。
 世の中の不平等を生み出しているのは「不平等な分配」であると彼は考えているようです。そして、現行の経済体制における不均衡・不公正・不合理な分配を是非とも改めなければならないし、自分はその実現のために力を尽くしていくと決意表明をしているのです。
 では、一体どうやって「公平な分配」を実現しようとするのでしょう。私有・私営企業を否定して、すべての経済活動を公的な組織の管理下に置こうというのではありません。政府の力によって市場システムを規制しようというのでもありません。所得の再分配機能を拡充しようというのでもありません。
 ガンディーのビジョンは、ローカリゼーションです。(136)すなわち、各地域における自給的な経済を基盤にすることで「公平な分配」を実現しようというのです。その際、村の共同体は民主的に運営され、また村の中で行われる各事業も協同の原理に基づいてなされていなければならないのは言うまでもありません。(217)

1月定例学問会の報告(6)非営利事業における労働と評価。 [2022年02月11日(Fri)]
 1月22日の定例学問会の報告の続きです。
 
●社会福祉などの非営利事業では、ますますお金では測れない。
●福祉事業の収入は、制度によって決められているが・・・。
●この制度自体に矛盾や欠陥があるなら、正当な評価が事業収入や労働者への報酬に反映されない。
●福祉現場の労働者の賃金はとにかく安過ぎるが、財源がないと言われる。
●アベノマスクやGoToトラベルのお金は、どこからか湧いて出て来るが。
●仮に財源があったとしても、評価はとても難しい。

 そして・・・
                (つづく)
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