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額に汗した労働によってのみ・・・。 [2022年02月01日(Tue)]
(267)
 お腹をすかせた数百万の人々は、まるでそれが彼らを元気づける希望の歌であるかのように、食べ物を求めています。
 しかし、求めれば得られるというわけではありません。彼らは、自らの努力によってそれを手に入れなければならないのです。額に汗した労働によってのみ、彼らはそれを手に入れることができるのです。

               (「ヤングインディア」1921年10月13日)



 これも、労働の必要性を強調するガンディーの意見です。
 「額に汗した労働」というのは、「額に汗して、パンを得よ(262)」という聖書の言葉を念頭に置いていると思われます。ただし、この言葉に関する彼の解釈はユダヤ教やキリスト教とは違っているようです。
 ガンディーにとって、労働は決して人間に与えられた宿命や罰ではなく、苦役でもなく、権利を実現するための手段なのです。(259)
 確かに、比較的少数の人々の権利は、多くの人々の労働による余剰生産で賄うことができるでしょう。しかし、多数の人々が働かずに自分たちの権利だけを求めても、決してそれが実現することはないでしょう。もし可能だったとしても、それは他の人々の権利を侵害した結果に過ぎないと思われます。だから、ガンディーは労働によってそれを得よと人々に勧めているのです。
1月定例学問会の報告(3)労働の評価について [2022年02月01日(Tue)]
 1月22日の定例学問会の報告の続きです。
 
●労働の評価は、なかなか難しい。
●労働そのものの価値、労働によって生み出された価値。
●組織全体によって生み出された価値への貢献度をどうやって評価するのか?
●組織への貢献度は、労働の価値に入るのか?
●みんなが納得するようなルールはないのではないか。

 そして・・・
                (つづく)
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