（２３９）
　村人たちが希望を持てず、彼らの境遇を改善しよういう意欲を失ってしまうこと、これこそが最大の悲劇です。
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　理想的な村についてのガンディーの記述の続きですが、ここでは「あるべき村の理想像」ではなく、「村が陥りがちな望ましくない状態」について語られています。
　確かに、希望というのは本当に大切だと思います。快楽や物質的な豊かさよりもずっと大切なものです。
　また、絶望と言っても、決して悲嘆に暮れたり不満や鬱屈に絶えず苦しめられたりといった状態ばかりではありません。アメリカの思想家ソローが「静かな絶望」と呼んだような、本人さえも意識していないような曖昧で漠然とした、しかし深刻な絶望もあるのです。
　そして、ガンディーはこれに続けて・・・