村の共同体の承認による非暴力の運動。 [2021年12月15日(Wed)]
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サティヤーグラハの手法による非暴力、及び非協力の運動は、村の共同体が承認するものとなるでしょう。 ・・・ 村の自治についてのガンディーの意見の続きです。 ここで、「サティヤーグラハ」という言葉が登場しました。これは、「受動的抵抗」よりもっと積極的な意味を表す用語とした考案されたものです。 「村の自治」と言っても、もちろんもっと大きな国家的な政治権力の支配下にあるのは当然です。しかし、「ヒンド=スワラージ」の中ではっきりと「イギリス人によるものであろうとインド人によるものであろうと、横暴な支配はいかなるものも受け入れられません(1060)」と述べられていたように、不当な権力の介入に対して自治的な村は抵抗する権利があると彼は考えているのではないかと思います。それは、イギリス帝国の支配下であろうがインド人政府の統治下であろうが、変わりありません。 その抵抗運動はもちろん非暴力でなければなりませんが、それは村を単位とした、共同体の承認に基づいたものでなければならないと彼は主張しています。 では、共同体の意思決定は果たしてどのようになされるのか? それは、もう少し後の部分で言及されます。 しかし、その前に・・・ |