衣食住と余暇活動。 [2021年12月09日(Thu)]
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ですから、すべての村がまず考えるべきなのは、自分たちの食べ物となる農作物と布の材料となる綿花を育てることになるはずです。 また、家畜を飼う場所も確保されなければなりません。それから、大人や子どもが余暇活動を楽しむ場所や遊び場も必要です。 ・・・ 「村の自治」についてのガンディーの意見の続きです。 「生存に不可欠な物資については他に依存せず、自給自足を実現していなければならない(212)」と述べた後、彼はこう続けます。 つまり、食べる物や着る物の生産が何よりも最優先なのです。家畜も、乳をもらったり耕作の助けになったりするので、食料生産に不可欠なのです。(ガンディーにとっては、決して肉を食べるためではないでしょう) それから、注目すべきなのは、彼が衣食に次いで欠かせない人間の生活欲求を余暇活動と考えていることです。(109)では「働かないというのは決して羨むべき状態ではない」と言っていましたが、労働だけに明け暮れる日々であってよいわけではないのです。 矛盾しているようですが、決してそうではないと思います。余暇活動を真に楽しめるのは充実した労働があってこそですし、また心身共に健やかでかつ創造的な労働のためには余暇活動が欠かせないはずだからです。 そして・・・ |