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新鮮な空気のある土地に住んでいるのに、新鮮な空気を吸うことができない。 [2021年11月10日(Wed)]
(184)
 我が国の村に住む人々は、新鮮な空気を吸うことができません。新鮮な空気に満ち溢れた土地で暮らしているにもかかわらずです。
 また、彼らは新鮮な食べ物を口に入れることができません。彼らの周りにはこれ以上ないほど新鮮な食べ物が豊富にあるというのにです。
 この食べ物の問題に関して、私はあたかも宣教師のようにお話しています。なぜなら、村を美しきものとすることがまさに私の使命だからです。

             (「ハリジャン」1935年3月1日)    



 20世紀前半のインドの村の状態についてのガンディーの論説の続きです。「インドの村は、まるで家畜の糞の山のようになっている」という記述に続けて、住環境の劣悪さと食生活の貧困について彼は述べています。
 「インドの村人たちは新鮮な空気を吸うことができない」というのは奇妙に思えますが、恐らく彼らの住環境の劣悪さによってそうなっているのではないかと思います。
 また、「食料生産者である村人たちが新鮮な食べ物を得ることができない」というのも実に不条理な話ですが、これはもちろん現代にも見られる経済システムの問題です。このことは、既に(158)でも指摘されていましたね。
 この食料の問題に関しては相当強い問題意識をガンディーは持っていて、神の意志に反したその悪しき状態を是非とも改善することが自分の使命であると認識していたようです。
しもかわ読書会10月例会の報告(6)仕事について考える本 [2021年11月10日(Wed)]
 「しもかわ読書会」10月例会の報告の続きです。

 ●仕事とは何か?
 ●仕事をする目的と意味は何か?
 ●人は、どんな仕事をすべきなのか?
 
 というわけで、今回のテーマは「仕事」になったのですが、仕事に関するどんな本を読んだのかと言いますと・・・ 
                        (つづく)
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