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機械が是か非か、ということよりも大切なことは・・・。 [2021年09月08日(Wed)]
(123)
 「そのように考えていくと、論理的に行き着く先は、つまり、『複雑な仕組みを持った動力機械はすべてなくさなければならない』ということになるのでしょうか?」
 ーあるいは、そういうことになるかもしれません。しかし、結論を出す前にはっきりさせておきたいことがあります。それは、究極の関心事は常に、「人間にとってどうなのか」でなければならないということです。
 機械を使ったお蔭で人間の手足が衰えてしまう。こんなことは、もちろんあって良いはずがありません。
 しかし・・・



 「私が目指しているのは機械の廃止ではなく、その利用が適切に制限されることだ」というガンディーの主張(122)に対して、上のような問いが発せられています。これは恐らく、「こういう質問があるだろう」と思われる質問に対して、自らの見解を示しておこうという、いわば想定問答なのだと思います。
 ガンディーが強欲の追求の手段としての機械の使用に反対し、また機械化は決して労働者の利益にはならないと述べていたので(119)、「それでは、工業生産に使われるような複雑な動力機械は使うべきではない。そう考えてもよいですね」というのは十分考えられる反応だと思います。
 ところが、ガンディーは、「大事なのは、機械の利用が是か非かではない。人間にとってどうなのかが問題なのだ」とここで強調するのです。人間に利益をもたらすのか、それとも害をもたらすのか、そのことを問わなければならないということでしょう。
 そのような観点から考えると、結果的に人間の手足を衰えさせることになるのであれば、機械の使用は人間にとって有害だと彼は言うのです。
 しかし、決してすべての機械が人間に害をなすと考えているわけではありません。
 ・・・
第204回楽しく学ぶ歴史ゼミの報告(8)往生要集。 [2021年09月08日(Wed)]
 1日の楽しく学ぶ歴史ゼミの報告の最終回です。
 
●源信は、「往生要集」という有名な本を書いた。
●阿弥陀仏と極楽浄土のことを書いた本だが・・・。
●地獄のことも、詳しく書いている。
●日本人の地獄のイメージを作ったと言われる「往生要集」。
●観想念仏と称名念仏。
●法然や親鸞にも大きな影響を与えた源信。


 次回は、今日、8日(水)です。
第204回楽しく学ぶ歴史ゼミの報告(7)遂に念仏に辿り着いた源信。 [2021年09月08日(Wed)]
 1日の楽しく学ぶ歴史ゼミの報告の続きです。
 
●源信は、たくさんのお経を読み、あらゆる仏教の奥義を極めた。
●しかし、究極の救いは見出せなかった。
●阿弥陀仏の誓願、念仏の教えを知った源信は・・・
●これこそ、万人を救う究極の教えだと思った。
●やっと母にも喜んでもらえると会いに行ってみると、母は臨終の時を迎えていた。
●源信の話を聞いて、母は喜んで成仏した。

 そして・・・

                  (つづく)
第204回楽しく学ぶ歴史ゼミの報告(6)偉大だった源信の母。 [2021年09月08日(Wed)]
 1日の楽しく学ぶ歴史ゼミの報告の続きです。
 
●天皇から褒められる栄誉を受けた源信は・・・。
●母にも喜んでもらおうと早速そのことを報告したが・・・。
●母は少しも喜ばず、かえって彼を叱責した。
●お前を僧にしたのは、名誉や地位や財物を得てほしかったからではない。
●煩悩にまみれた人からの賞賛や評価など求めるな。
●仏様に褒められるような人間になれ。

 そして・・・

                  (つづく)
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