スワラージは、万民のためのもの。 [2021年05月25日(Tue)]
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スワラージは、万民のためのものです。 その中には当然農民も含まれます。しかし、私は特に強調して言いますが、体の不自由な人や目の見えない人、そして飢えに苦しんでいる何百万人もの人々が必ずそこに含まれていなければなりません。 (「ヤングインディア」1930年5月1日) スワラージ(自治)についてのガンディーの主張の続きです。 「スワラージは、人種による区別も宗教による区別も認めない。また、文字の読み書きができる人々だけ、あるいは富を持つ人々だけが独占するものではない。(18)」と述べた後、ガンディーはこう言います。 つまり、少数の有力者やエリートによる支配に反対するだけでなく、多数の中産階級を満足させるような、そして少数派や社会的弱者に犠牲を強いるような、そんな「多数者による支配」も彼は自治とは認めないのです。 最も弱い者、最も苦しんでいる者、最も助けを必要としている者。これらの人々こそ、政治において最も重視されなければならないとガンディーは明言するのです。 そして・・・ |