あなたがたがここでしてきたことは、果たして本国の人々の支持を受けられるだろうか? [2021年02月19日(Fri)]
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もしも、インドであなたがたがしてきたことのすべてをイギリス本国の人々が知るようになれば、あなたがたの行為の多くは到底支持を受けることができないでしょう。 当時インドを支配していたイギリス人に対するガンディーのメッセージの続きです。 「あなたがたは良きイギリス人の見本とは言えない(1095)」と述べたガンディーは、「インドを支配しているイギリス人はひどいことをしているが、それは決して本国にいる多くの善良なイギリス人たちの支持を受けることができないだろう」という見解を表明しています。 つまり、彼はこれを「インド人とイギリス人の対立」とは考えないのです。イギリス人の中にもインド人の主張に理解あるいは共感を示してくれる人々はきっといるだろう。そういう人たちは決して自分たちの敵ではなく、むしろ味方なのだということです。(52) 実際、イギリス人の中にも帝国主義に対して批判的な考えを持つ人がかなりいたようです。例えばホブソンというイギリス人の経済学者は帝国主義の批判者として知られていたそうですし、4度も首相を務めた政治家のグラッドストンも帝国主義的政策には反対の考えを持っていたようです。 そして、さらに続けてガンディーは・・・ |