自滅につながる態度、知性の示す正しい道を踏み外す行為。 [2021年02月15日(Mon)]
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けれども、我々が強い意志と勇気を持って訴え続ければ、きっとあなたがたも遠からず分かってくれるでしょう。 あなたがたが己の強さに酔いしれているのはまさに自滅につながる態度であり、我々の犠牲をあざ笑うのは知性の示す正しい道を踏み外す行為であると。 当時インドを支配していたイギリス人に対するガンディーのメッセージの続きです。 「もし、あなたがたが我々の求める条件を満たせないのであれば、我々は被統治者としての立場を拒否する」と彼は不服従を宣言します。そして、「我々の協力がなければ、あはたがたは一歩も前に進むことができない」と述べて、イギリスに対して自分たちの要求に従うか、さもなくば植民地支配を断念・放棄せよと強く迫るのです。 しかし、当時世界の最強国で無敵を誇ったイギリスが、果たしてガンディーの訴えに耳を貸したでしょうか? それは、彼自身にもよく分かっていました。自らの力に絶対の自信を持つイギリスが彼の主張に対してまったく相手にせず、ただ黙殺・無視、冷笑・嘲笑といった態度を取るだけだろうということも十分に予想していたのでした。(1090) しかし、決して彼は諦めることはしません。信念を持って粘り強く訴え続ければ、いつかは相手も気付いてくれるだろうと言うのです。 さらに、ガンディーは・・・ |