自分の力の強さに酔いしれる。 [2021年02月13日(Sat)]
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けれども、私がこのように言ったとしても、あなたがたはただ笑うばかりで相手にしてくれないかもしれませんね。それは、あなたがたが自らの力の強大さに酔いしれているからです。 当時インドを支配していたイギリス人に対するガンディーのメッセージの続きです。 「もし、あなたがたが我々の求める条件を満たせないのであれば、我々は被統治者としての立場を拒否する」と彼は不服従を宣言します。そして、「我々の協力がなければ、あなたがたは一歩も前に進むことができない(1089)」、だから、自分たちの要求に従うか、さもなくば植民地支配を断念・放棄せよと迫るのです。 しかし、これを聞いてイギリス人が素直に従うだろうと彼が楽観していたわけではありません。反対に、イギリス人がまったく相手にせず、それどころか冷笑・嘲笑を浴びせるだけかもしれないということさえ彼は予想しているのです。それは、彼らが自分たちの持っている力の強大さに対して絶対的な自信を持っているからです。 しかし・・・ |