協働のために不可欠な条件。 [2021年02月08日(Mon)]
(1085)
もしもお互いの関心事が完全に一致していないのであれば、我々が共に協力し合って働くことは決してできないのです。 当時インドを支配していたイギリス人に対するガンディーのメッセージの続きです。 「鉄道にも軍隊にもお金をかけるべきではない」「インドをイギリスの工業製品の市場とすることを断念せよ」と述べた上で、ガンディーはこう宣言します。 彼は、過激派のように「イギリス人はインドから出て行け」とは言いません(1065)。しかし、決して無条件でというわけではないのです。「あなたがたがインドに住みたいなら、それは構いません。ただし、私たちの宗教や文化を尊重し、価値観を共有してお互いに助け合って暮らしていけるならば」という条件付きの同意を与えるのです。 これを聞いたイギリス人は、果たしてガンディーの提案に賛同してくれるでしょうか? あるいは、「何を言っているんだ!」と怒り出すでしょうか? ・・・ |