もしもロシアが攻めて来たら・・・。 [2021年02月05日(Fri)]
(1082)
もしロシアがインドに来たら、我々は彼らの面倒を見てやるつもりです。 もしあなたがたが我々の仲間なのであれば、一緒に協力してロシアを受け入れてやりましょう。 ガンディーはロシアに対抗して軍備を増強するイギリスの政策を批判し、「あなたがたはロシアを恐れているのかもしれませんが、我々は恐れません(1081)と明言しました。しかし、「まさか、ロシアが実際に攻めて来るようなことはないだろう」というような楽観論に基づいて発言しているわけではありません。ロシアが軍事侵攻してくる事態も、きちんと想定しているのです。 さて、「ロシアがインドに来たら、我々は彼らの面倒を見てやる」という考えは、明らかにトルストイの「イワンの馬鹿」に通じていると思います。ロシアの文豪トルストイは、ガンディーより少し上の世代に属します。「ヒンド・スワラージ」の参考文献の中でも最多の6点、しかも冒頭に掲げられていることからもガンディーがトルストイの思想にかなり共鳴していることが分かります。 それから、ガンディーは・・・ |