あなたがたがインドに留まることに私は反対しない。 [2021年01月18日(Mon)]
(1065)
あなたがたがインドに居続けることに私は反対しません。 しかし・・・ 当時インドを支配していたイギリス人に対するガンディーのメッセージの続きです。 「私は、あながたがたが自分の統治者であるということを認めます(1063)」と言った後、彼は上のようにイギリス人がインドに居続けることにも同意してしまいます。 これでは、「ぼくがイギリス人に要求したいのは一つだけです。どうぞこの国から出て行ってください(105)と言っていた若い読者などの過激派の人たちは到底納得しないのではないでしょうか? ここまでの言葉だけを読むと、ガンディーは穏健派の中でも究極の穏健派、いや、穏健というよりはむしろイギリスの支配に甘んじる現実肯定派、民族主義運動に携わっている人々から見ればとんでもない裏切り者、あるいは侵略者であるイギリス人の手先のように見えてしまうかもしれません。 けれども、ここで彼は、「しかし」という逆接の接続詞によって後の言葉を導こうとしています。と、いうことは・・・ |