武力による支配か、国民の同意による支配か。 [2021年01月17日(Sun)]
(1064)
あなたがたはインドを支配しています。それがあなたがたの剣の力によるものか、あるいは私の同意によるものか、そんな問題について討議する必要はありません。 当時インドを支配していたイギリス人に対するガンディーのメッセージの続きです。 「私は、あながたがたが自分の統治者であるということを認めます(1063)」という衝撃的な発言の後、彼はさらに意外な意見を述べます。 なんと、「イギリスによるインド支配が武力によるものか同意によるものかは議論する必要がない」と言うのです。つまり、「人民の同意に基づいているかどうかは権力の正当性に重要な影響を与えない。たとえ武力による力ずくの支配であっても問題はない」ということでしょうか? それでは、民主主義も民族自決も完全に否定されてしまうのではないでしょうか? もちろん、ガンディーのことですから、決してこのまま話が終わってしまうということはないでしょう。きっと、どこかで急展開が起こるのではないかと思われますが・・・ |