（１０６２）
＜読者＞
　それでは、イギリス人に対しては何とおっしゃいますか？


　
　インド民族運動の中の過激派・穏健派双方の人たちに対し、ガンディーは両者が一致できるようなビジョンを提起し、団結と協調を促します。（１０６１）
　それを聞いた若者は、今度は、「では、イギリス人に対しては、あなたはどのような意見を伝えたいと思いますか？」と尋ねるのです。
　確かに、これは興味深い問いですね。なぜならガンディーは、過激派に対しては「武力でイギリス人を追い出そうとするな」と言う一方で、穏健派に対しては「イギリス人の存在が必要だという考えは捨てるべきだ」と言っていたからです。
　つまり、「イギリス人によってインドが支配されている現状の変革を求める」が、「力ずくでイギリス人を追い出そうとはしない」わけですから、その方法は「イギリス人が自発的にインド支配を断念し、インドから出て行く」しかないのではないかと思われます。
　では、一体どのように訴えればそのようにイギリス人を説得できるというのでしょうか？
　この質問に対するガンディーの答えは・・・

　昨日は、西町キャンパスで第191回「楽しく学ぶ歴史ゼミ」を開催しました。
　　
●2021年最初の歴史ゼミは、ヨーロッパから中国へ。
●時代は少し戻って、10世紀初め。
●復習になりますが、五代十国。
●唐が滅亡した後、華北には５つの国が興亡し、江南などでは十の国が分立した。
●日本では、菅原道真が死んだ頃。

　そして・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）