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政府にその法律を廃止させるために暴力を用いることもありうる。 [2020年04月20日(Mon)]
(797)
 もしも、その法律を廃止するように私が暴力によって政府に迫ったとします。その場合、私が手段として用いたのは肉体的な力ということになるでしょう。



 「自分にとって好ましくない法律ができてしまったら(796)という話の続きです。
 もちろん、法律を改廃するのは議会(国会)に与えられた権能ですから、国民は自分たちの代表である国会議員を通じてそれを求めることができます。また、その法律が憲法に違反していると考えられるならば、裁判所に訴えることもできるでしょう。しかし、それは立憲政治や代議政治がきちんと機能している国の話です。この時代、インドはイギリス帝国による植民地支配を受けていたので、そんなことは全然期待できません。
 では、どうするのか? 考えられる方法としては、(1)請願・嘆願・懇願する。(でも、相手はこれを厳しくはねつけるかもしれません) (2)断固とした態度で強く要求する。(それでも、無視されるかもしれません) (3)広く社会に自分の意見を訴える。(しかし、マスコミなどは権力の支配下にあるので難しいでしょう)(3)集会やデモなどの示威行動またはストライキなどの強い意思表示を行う。(それでも、権力によって冷たく黙殺されてしまうかもしれません) などがありますが、どれもうまくいかない場合はどうすればよいでしょうか?
 そうなると、残された最後の手段として、暴力に訴えるしかない。そのように考えられる場合も確かにあるでしょう。
 しかし・・・
第79回「小・中学生の疑問に答えないけど一緒に考えるゼミ」の報告(4) [2020年04月20日(Mon)]
 15日の第79回「小・中学生の疑問に答えないけど一緒に考えるゼミ」の報告の続きです。
 
●でも、悔しいからと言って、それが敵意になるとは限らない。
●どうして、自分より優れた人を「いじめたい」と思うのか?
●負けて悔しかったら、「さらに努力して、今度は勝てるようにしよう」と思ってもいいはず。
●努力しても勝てないから、負けた相手を憎む?
●それは、全然合理的な考えではない。

 そして・・・

          (つづく)
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