もしもあなたが我々の要求を認めないならば・・・。 [2020年02月25日(Tue)]
(744)
これに対して、第2の種類の力を行使しようとする者は、次のように言うでしょう。 「もしもあなたが我々の要求を認めないならば、我々は今後あなたを請願の相手にしない。 ・・・ 請願の背景になりうる力についての話の続きです。それには2種類あって、その第1は、「もしもあなたがこれを与えないなら、我々はあなたを傷付ける」という「武威の力」でした(743)。 そして、第2の種類の力とは・・・これも、ガンディーは特徴的な言語的メッセージで表現してくれるようです。 「もしも我々の要求が認められないならば・・・」と、それが受け入れられない場合に何らかの反応をすることを示唆する点では前者と同じです。しかし、それが相手に影響を及ぼす力となるためには、たとえ暴力ではないにしても、やはり相手が是非ともそれを回避したいと思うような重大な脅威でなければならないのではないでしょうか。 それなのに、「もう、あなたに請願をしない」というだけで良いのでしょうか。それでは、結局諦めて引き下がるというのと同じ結果になってしまうのではないでしょうか。 もちろん、それでは「力」とは言えません。この言葉にはもっと深い意味があるはずです。 それは・・・ |