怒りではなく、憐みの気持ちを・・・。 [2020年02月11日(Tue)]
(731)
あなたがこのような思索に耽っている間に、またあの泥棒がやって来ました。 彼に対してあなたは怒りの感情を抱かず、代わりに、「この盗みの習慣は一種の病気のようなものに違いない」と考えて彼のことを哀れに思います。 自分の家に泥棒が入ったとして、彼に対して怒りの感情を抱くのではなく、「彼も同じ人間なのだ。彼がこんなことをしているのは無知のためなのだ」という気持ちで受け止めたとしたら(729)という話の続きです。 そう思っている間に、またあの泥棒がやって来ました。犯罪を犯した人が同じような犯罪を何度も繰り返してしまうということは、実際によくあるようですね。もしかすると、依存症のようなものなのかもしれません。ですから、「これは一種の病気なのだ」と考えるのも決して見当外れとは言えないでしょう。 さて、個人でも社会でも、問題を引き起こしている不自然な状態を「病気」ととらえ、さらにその状態を生み出している真の原因に目を向けて根本的な解決(治療)の方策を考えようとするのは、これまでに何度も示されてきたガンディーの特徴的な思考です。 西洋医学については徹底的に批判していたガンディーですが、このように医療モデルとでも言うべき思考法も持っていたのです。 そして・・・ |