そうして戦いが始まりました。 [2020年02月05日(Wed)]
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そうして戦いが始まりました。盗賊たちは数を増していきました。 あなたの隣人たちは、自らを苦しい状況へわざわざ追い込んでしまったのです。 「もしも、ある泥棒があなたの財産を盗み、あなたが怒って彼に制裁を加えようとしたら・・・」という仮定(717)から、ガンディーは以下のように事の成り行きを想像します。 「彼もその報復として、仲間を集めてあなたの隣人を襲うだろう」→「盗賊に襲われた隣人たちは、あなたに文句を言うだろう」→「『私がしていることは、すべてあなたたちのためを思ってのことですよ』とあなたは弁明するが、『あなたが彼らとの戦いを宣言しなければ、彼らが我々を襲うことはなかった』と隣人たちはあなたを責めるだろう」→「あなたは隣人たちに武器を与え、盗賊団と戦おうと呼び掛けるだろう」。 そうなると、戦闘が始まってしまいます。こちらが兵を集めれば、向こうも仲間を増やすでしょう。こちらが武器を増強すれば、相手も負けじと武備を強化するでしょう。戦いは果てしなく続き、しかも激しさを増してしまうことになります。 それでは結局、自らの平和を破壊してしまうようなものではないかとガンディーは言うのです。 そして・・・ |