さあ、武器を取って、あの悪党を叩きのめそう。 [2020年02月04日(Tue)]
(724)
そこで、あなたは隣人たちにこう呼び掛けます。 「心配はいりません。私の財産はあなたたちのものです。私の持っている武器を、あなたたちに提供しましょう。その使い方も教えましょう。あなたたちは、あの悪党を叩きのめさなくてはなりません。あいつをこのまま、のさばらせておいてはいけないのです」。 「あなた(過激な民族主義者の若者のことです)は、隣人たちの利益を守るために盗賊との戦いを宣言した。しかし、そのためにかえって盗賊の襲撃を受けた隣人たちから抗議されてしまった(722)」という話の続きです。 「このまま盗賊を野放しにしておけば、彼らに対する私の面目はきっと失われてしまうだろう」。そうあなたは思って、(というのも、ガンディーの想像ですが)隣人たちにこんなふうに言うだろうとさらに彼は事の成り行きを推論するのです。 もちろん、これはガンディーの勝手な推測なのですが、それでもありそうなことではあると思います。もしも、「泥棒に報復しよう。それが正義のためでもある」と考えるような人がいたら、こういう状況ではやっぱり「断固、戦うべし!」ということになるのではないでしょうか? そして・・・ |