あなたが彼らとの戦いを始めたお蔭で・・・ [2020年02月02日(Sun)]
(722)
しかし、隣人たちは言います。 「こんなふうに私たちが盗賊に苦しめられることは今までありませんでした。彼らの略奪行為が始まったのは、あなたが彼らに対する戦いを宣言した後のことなのです」。 「もしも、ある泥棒があなたの財産を盗み、あなたが怒って彼に制裁を加えようとしたら、彼もその報復として、仲間を集めてあなたの隣人を襲うだろう」という仮定の話の続きです。 盗賊に襲われた隣人たちは「あなた(過激な民族主義者の若者のことです)」に文句を言います。「私がしていることは、すべてあなたたちのためを思ってのことですよ」と弁明しても(721)、彼らは納得しないだろうとガンディーは言います。 確かに、いくら若者が主観的に隣人たちのことを思っていたとしても、実際に彼らは盗賊に襲われるという被害を受けていたのです。この場合、軍備は侵略の抑止力にはならず、逆に敵対勢力からの攻撃を誘発してしまったわけです。 しかし、隣人たちからすれば、理屈はどうであれ、何よりも平和な暮らしを取り戻したいと思うのが当然でしょう。 これに対して・・・ |