私がしていることは、すべてあなたたちのためを思ってのことですよ。 [2020年02月01日(Sat)]
(721)
隣人たちはあなたに苦情を言うでしょう。それに対してあなたは弁明します。「私がしていることは、すべてあなたたちのためを思ってのことですよ。決して、自分の持ち物が奪われたことを恨んでやっているのではありません」。 「もしも、ある泥棒があなたの財産を盗み、あなたが彼の行為に激しい怒りを感じたとしたら・・・」という仮定の話の続きです。 「泥棒を懲らしめたいと思ったあなたは、武装した男たちを集めて彼の家を襲撃しようするだろう。それを察知した泥棒は逃げ出すが、彼も仲間を集めて報復を宣言するだろう」「あなたはそれを迎え撃とうと準備して待ち構えるが、盗賊はあなたの隣人を襲って彼らを苦しめる。隣人たちはあなたに不満を訴えるだろう(720)」というふうに話は進展します。 そして、その苦情を受けて「あなた」(過激な民族主義者の若者です)はこう弁明するだろうとガンディーは言います。これも、あくまでも彼の想像に過ぎないのですが、「この戦争は、自分の利益のためでも感情のためでもなく、正義のため、平和と秩序を守るための戦争なのだ」というような理由付けは戦争を起こす人たちが好んですることなので、妥当な推論だと言えるのではないかと思います。 そして・・・ |