強盗に屈することなく、襲撃に備えて待ち構えたが・・・。 [2020年01月31日(Fri)]
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しかし、あなたは弱虫ではありません。そんな強盗など恐れることなく、彼の襲撃に備えて待ち構えます。 ところが、盗賊たちはあなたではなく、あなたの隣人たちに襲い掛かって彼らを苦しめたのです。 「もしも、ある泥棒があなたの財産を盗み、あなたが彼の行為に激しい怒りを感じたとしたら・・・」という仮定の話の続きです。 「泥棒を懲らしめたいと思ったあなたは、武装した男たちを集めて彼の家を襲撃しようするだろう。それを察知した泥棒は逃げ出すが、彼も仲間を集めて報復を宣言するだろう(719)」とガンディーは話を発展させます。これはあくまでも彼の想像に過ぎませんが、確かにありそうな展開だと思います。 これに対して、もちろん若者は応戦の準備をするだろうとガンディーは言います。自分の持ち物を盗んだ泥棒に対して報復を行うほどの激しい気性を持っていれば、当然の対応でしょうね。 ところが、泥棒は武装して待ち構えている若者を直接攻撃するのではなく、無防備な隣人たちを攻撃するのです。「それは卑怯だ」と思われるかもしれませんが、盗賊の側からすれば、「相手の最も弱い所を責めるのは作戦上当然の行動だ」ということになるでしょう。 いずれにしても、かわいそうなのは盗賊たちの襲撃を受けた人たちです。まさに、戦争で被害を受けるのはそれを起こした人たちだけでなく、それ以上に一般の市民なのです。 そして・・・ |