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自分の心と情欲を制御できるようになること。 [2019年08月17日(Sat)]
(560)
 そして、道徳の実践とは、私たちが自分の心と情欲を制御できるようになることです。
 そうすることによってこそ、我々は「己を知る」ということを会得するのだと言えます。


 
 「真の文明とは何か」についてのガンディーの話の続きです。「文明とは、人が進むべき道を指し示すような行動様式のこと」だと彼は言い、さらに「義務の遂行とは、道徳の実践である」と述べていました。そしてここでは、「道徳の実践とは、私たちが自分の心と情欲を制御できるようになること」であると規定しています。つまり、「人間が各自の感情や欲望に従って生きることは悪である」と彼は考えているのです。
 しかし、より正確に言うならば、これは彼の考えというよりも、普遍的な宗教の教えなのです。「我々の世俗的な欲望には制限が設けられるべきであり、我々の活動は世俗的な方向にではなく宗教的な方向に向けられるべきだ」というのが「すべての宗教に共通する教え」であると述べられていたのは、既に見た通り(290)です。
 そして、そのようにして「自分の欲望や感情を制御することによってこそ、自分自身を知ることができるのだ」とガンディーは語っています。「自分の気持ちに正直に生きる」「自分のやりたいことをする」「自分の感情に素直に従う」ことが「自分を大切にする生き方」ではないと言うのです。それは多分、自分の感情に流されたり自分の欲望に従って行動しても決して自分と向き合うことにはならず、厳しく自己を見つめ、自己の矛盾と闘い克服することによってこそ、真の意味で自分自身を知ることができるのだということでしょう。
 また・・・
8月定例学問会の報告(5)大学以前の教育と大学での学問は・・・。 [2019年08月17日(Sat)]
 4日の定例学問会の報告の続きです。
 
●さんざん学校教育を受け、テスト勉強をしてきた大学生。
●大学生になったからと言って、急に思考法を変えられるわけではない。
●地域を知らないのに、経済活動をしたことがないのに、地域や経済について考えを述べよといわれても・・・。
●「自由に考えない訓練」をしてきた人に、「自由に考えろ」と言っても。
●まだ学校に行ってない幼児だったら、ブレストはできる。

 そして・・・
                (つづく)

第49回「小・中学生の疑問に答えないけど一緒に考えるゼミ」の報告(2) [2019年08月17日(Sat)]
 14日の第49回「小・中学生の疑問に答えないけど一緒に考えるゼミ」の報告の続きです。
 
●本居宣長は、「仏教や儒教がもたらされる以前の日本人の精神を明らかにしようとした」と書いてあるけど・・・。
●仏教や儒教以前の日本人の精神って、どういうものだったのか?
●うーん、それはとても鋭い問いですね。
●でも、非常に難しい。
●いろんなことが考えられると思うけど・・・。

 それから・・・

          (つづく)
しもかわ読書会7月例会の報告(4)お金は、人々のために役立てることもできる。 [2019年08月17日(Sat)]
 「しもかわ読書会」7月例会の報告の続きです。
 
●金があれば、もっと人々の役に立つことができる。
●そう思った兄は、町に行って・・・。
●やもめとみなしごたちの養育院、貧しい人たちのための病院、巡礼と乞食のための家を建てた。
●さらに、それらの施設の運営費も拠出した。
●「私はお金を良いことに使った」と兄は思った。

 しかし・・・     
                               (つづく)
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