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ギリシャもローマも今はもうかつての栄光のうちに存在してはいない。 [2019年08月09日(Fri)]
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 ヨーロッパ人は古代ギリシャやローマの人々が遺した書物から学んで自分たちの教訓としています。しかし、そのギリシャもローマも、今はもうかつての栄光のうちに存在してはいないのです。


 
 古代ギリシャの都市国家は東の大帝国ペルシアを撃退し、地中海貿易で大いに繁栄し、また素晴らしい彫刻・建築・詩を創造し、さらにソクラテス・アリストテレス・プラトン・ピタゴラスなどの哲学者や自然科学者を輩出しました。しかし、その都市国家群も覇権争いをしている間に衰退し、とうとう北方のマケドニアに滅ぼされてしまいました。ただ、マケドニアもギリシャ人の国でした。アレキサンダー大王が死去した後も、しばらくの間はバルカン半島から西アジアにかけての地域はギリシャ人が支配していました。また、地中海にはギリシャ人の植民市(シチリア島のシラクサなど)がたくさんあったそうです。エウクレイデス(ユークリッド)やアルキメデスは、ギリシャ以外の土地で活躍したギリシャ人です。
 けれども、その後ギリシャ人国家はローマ帝国やパルチアに征服されてしまいました。その後もずっとギリシャ人としてのアイデンティティを持ち続けた人たちはいましたが、かつての栄光はやはり失われたと言わざるを得ないでしょう。
 強大を誇ったローマ帝国も、やはり滅亡しました。その後も、権威としてのローマ帝国は形の上では存続していましたし、ローマの言語であるラテン語はヨーロッパの宗教用語・学術用語として使われていました。しかし、ラテン語はもはや日常生活では使われない死語となってしまいました。ですから、ローマ文明もまた栄光のうちに存続したとは言いがたいでしょう。
 さらに続けて、ガンディーは・・・

第48回「小・中学生の疑問に答えないけど一緒に考えるゼミ」の報告(2) [2019年08月09日(Fri)]
 7日の第48回「小・中学生の疑問に答えないけど一緒に考えるゼミ」の報告の続きです。
 
●でも、「自然はどうして美しいのか?」を考える前に・・・。
●「美しいとはどういうことなのか?」を考えなければ。
●美しいと感じるのは人ぞれぞれであれば・・・。
●自然が美しい理由は、美しいと感じる人の側にある。
●では、どうして人はあるものを美しいと感じるのだろう?

 それから・・・

          (つづく)
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