自分の意見が直ちに受け入れられることを私は期待しているわけではありません [2019年10月01日(Tue)]
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<編集長> 自分の意見が直ちに受け入れられることを私は期待しているわけではありません。 それでも、あなたのような読者の皆さんの前に私はそれを提示しなければなりません。それから後のことは、きっと時間が解決してくれると信じています。 「文明についてのあなたの意見をすぐに受け入れることは不可能です」という若い読者の発言にガンディーはこう答えます。 確かに、彼の文明論(近代文明批判)はあまりに過激すぎて、現代の読者にも容易には受け入れがたいことでしょう。それは、ガンディー自身もよく理解しているのです。しかし、たとえ相手が理解してくれなくても、あるいは誤解や反発を受けたとしても、自分には真理を語る義務があると彼は確信しているのです。そしてまた、いつかはきっと理解してもらえるだろうという希望も持っているのです。 ところで、この若い読者は自身の態度を保留すると共に、新たな問いも発していましたね。 それは、「どうすればインドは自由を獲得できるのか?(597)」というものでした。これが、この章のテーマなのですが・・・ |