イギリスの議会には厳しい言葉が当てはまる。 [2018年06月14日(Thu)]
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この2つの言葉は厳しすぎると思われるかもしれません。確かにどちらも厳しい言葉です。しかし、この場合まさにぴったりと当てはまるのです。 「イギリスの現状は悲惨だ」と述べたガンディーは、特にイギリスの議会を酷評します。 それは良いのですが、イギリス議会を批判する際に彼が比喩として用いた2つの用語はかなり不適切であったと思います。その2つの言葉とは、前の部分で出て来た「sterile woman(子どもを産めない女性・不妊の女)」及び「prostitute(娼婦・売春婦)」です。どのような意図があったにせよ、このような言葉は使うべきではないと思います。これらの言葉の背景には、女性差別、女性蔑視、子どもを産むという面だけから女性をとらえてその主体性を認めない古い考え、男性中心主義、差別する側・抑圧する側の鈍感さなどがあると思われるからです。 しかし、考えてみればガンディーは百年以上も昔の人です。彼がそのような古い考えを持っていたとしても、当時としては別に驚くべきことではなかったのかもしれません。ただ、現代の感覚で読めば、この点に関しては批判せざるを得ないのは確かだと思います。 でも、とにかくここは彼の主張に耳を傾けてみましょう。 ・・・ |