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真に問われるのは、どれだけの苦しみに耐えることができるか。 [2021年03月27日(Sat)]
(1131)
18.このこともまた、ほかの人々と同様に彼は悟っているでしょう。
 現在隆盛を誇っているいずれの国民も、過去においては必ず苦しみを乗り越えて来たのです。
 肉体的な闘争においてさえも、本当に問われるのは何人の敵を殺せるかではなくどれだけ大きな苦しみに耐えることができるかです。受動的抵抗の闘いにおいては、まったくなおさらのことです。


 
 「愛と魂の力を用いるための条件」の十八番目です。
 (1129)で「苦難に耐え抜いた後にしか自由を勝ち取る日はやって来ない」と言っていたことに続いて、同様の趣旨のメッセージをここでもガンディーは繰り返します。それだけ、受動的抵抗によって自治や独立を勝ち取るには大いなる苦難に立ち向かう覚悟とそれに打ち勝つ不撓不屈の精神が必要だということでしょう。
 このように、受動的抵抗というのは決して消極的な態度ではないし、厳しい状況を回避しようとする安易な方法でもないのです。
 そして・・・
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