スワデシ運動とインドの自治。 [2020年11月28日(Sat)]
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しかも、そうすることで我々はスワデシ運動の支持者になることができます。そうした努力の結果として、インドの自治は達成されるのです。 機械製の品物のボイコットを勧めるガンディーの意見の続きです。 「ランプがなければ、蝋燭を使えばよい(1013)」と主張していた部分の記述を読むと、彼は単に工業製品を買うなと言っているのではなくて、近代以前の自給自足の暮らしに戻れと言っているのです。 さて、ここで「スワデシ運動」という言葉が久々に出て来ます。ベンガル分割に対する反対運動の一環としてのスワデシ運動については(76)で言及されていました、ここではもっと深い意味を持った内容が表現されていると思います。つまり、これは単なるイギリス帝国主義に対する抵抗の意思表示というだけでなく、イギリスに対する経済的な報復措置ということでもなく、インドの産業の復興を図るための保護策ということにも留まりません。近代文明の支配からの解放を実現するために必要な実践運動なのです。 しかし、人々が便利な文明生活を放棄して昔ながらの自給自足の暮らしに戻るなんて、そんなことが果たして本当に可能なのでしょうか? ・・・ |