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その質問は、まさに私が受けた傷に触れ、その傷口を広げるものです。 [2020年10月27日(Tue)]
(984)
<編集長>
 おお、その質問はまさに私が受けた傷に触れ、その傷口を広げるものです。
 ダット氏の「インド経済史」を読んだ時、私は涙が止まりませんでした。そして、読み終わった後さらにその問題について考えだすと、私はだんだん気分が悪くなってきました。



 「西洋文明が排除されるべきものなのであれば、機械も不要であるとあなたはおっしゃるのですか?(983)」という若い読者の質問に対するガンディーの回答です。
 機械に関して、彼にはトラウマがあるようなのです。
 ダット氏とは、インド生まれでイギリスに渡って医者になった、Upendra Krishna Dutt(1857-?)のことだと思われます。彼はずっとイギリスにいて、スウェーデンの女性と結婚したそうです。2人の息子はマルクス主義者としてイギリスで活躍したようです。
 「インド経済史」という本を書いていることから考えると、お父さんのダット氏も医者でありながら経済学も深く研究していたと思われます。恐らく、イギリス資本主義によって大きな打撃を受けたインド経済についての記述をガンディーが読んで、その悲惨さに涙したのではないかと想像されますが・・・
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