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自分の出身地の言葉のほか、サンスクリット語、アラビア語、ペルシア語を学ぶ。 [2020年10月12日(Mon)]
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 教養あるインド人であれば、自分の出身地の言葉のほかに、ヒンドゥー教徒ならサンスクリット語、イスラム教徒ならアラビア語、そしてパールシー教徒ならペルシア語を学ぶでしょう。それに加えて、信じる宗教に関わらず、ヒンディー語を学ぶべきです。


 
 「自分の子や孫には、母国語以外にもう一つ、インドの他の言語を教えるべき(960)」と言っていたように、ガンディーは多様なインドの言葉を学ぶことを推奨しています。
 さらに、「教養あるインド人であれば、それぞれに信じる宗教の経典などを読むための言語の習得も必須であろう」と彼は言うのです。
 サンスクリット語とは古代インドの標準的文章語で、宗教・文学・哲学・数学・天文学・医学などの文献も昔はサンスクリット語で書かれていたそうです。だから、ヒンドゥー教の古い経典などを読もうとすればサンスクリット語の知識が必要になるのです。仏教のお経にもサンスクリット語が使われているそうです。中国や日本では、「梵語」と呼ばれました。
 また、イスラム教の聖典クルアーン(コーラン)は、アラビア語で書かれています。これは、神の言葉そのものだからアラビア語からほかの言葉に翻訳することはできないのだそうです。
 パールシー教というのはインドにおけるゾロアスター教のことです。ゾロアスター教はもともとペルシアの宗教で、ペルシアがイスラム帝国に征服された時に亡命してきた人たちを、インドでは「パールシー」と呼ぶようになったそうです。
 そして、「それぞれに信仰する宗教とは関係なく、すべての知識人はヒンディー語を学ぶべきである」とガンディーは言っています。ヒンディー語については、後でまた言及されます。
 さらに、ガンディーは・・・
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