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学問や教養があっても、世のため人のために役立つ人間であるとは限らない。 [2020年09月04日(Fri)]
(931)
 また、私に学問があって演説ができるからと言って、それが直ちに世のため人のために役立つ人間であることの証拠だとは思いません。
 しかし、私は世の中のために役立ちたいと願っています。そしてその願いを成就するために、自分が受けてきた教育を活用するのです。


 
 「あなたは教育など不要だとおっしゃいますが、そういうあなた自身は高等教育を受けているではありませんか。その上、あなたがそうやって教育を批判できるのも、まさにあなた自身が教育を受けることによって得た成果なのではありませんか(929)」という若い読者の質問に対するガンディーの答えの続きです。
 彼にとって重要なのは、知識や教養を得ることではなく、世のため人のために役立つ人間になることです。そのような考えは、既にこの章の始めの部分で示されていましたね。(908)では、「教育とは手段であり、それをどのような目的のために用いるかによって善にも悪にもありうる。しかし、自分の受けた教育を正しい目的のために使っている人はほとんどいない」というようなことを言っていました。
 ですから、彼にとって問題なのは、「自分の受けた教育をどうやって正しい目的のために活用するか」なのです。
 そして・・・
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