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目の前に、突然ライオンが現れました。 [2020年08月01日(Sat)]
(897)
 杖を持った人が歩いていると、その目の前に突然ライオンが現れました。
 彼は本能的に身を守ろうとして、杖を持っていた手を振り上げました。
 しかし・・・


 
 「心の中に憎しみの気持ちがまったく起こらないようになれば、(たとえ剣士であっても)剣を持つ必要はない」(896)と述べた後、ガンディーはまた突然たとえ話を始めます。
 この人がどんな人なのかは分かりません。杖も、護身用に持っていたのか、歩行の補助に使うためだったのか、あるいは両方の用途に役立たせようとしていたのか、詳細は不明です。
 しかし、とにかく彼の目の前にライオンが現れたそうなのです。ライオンは、現在インドでは絶滅に瀕しているようですが、かつてはほぼ全域に生息していたようです。言うまでもなく、地上で最大かつ最強の肉食動物の一つです。もちろん、人間を襲って食べてしまうことも大いにありえます。
 というわけで、どういう状況かは分かりませんが、とにかくライオンに遭遇してしまったこの人は、本能的に杖を持った手を振り上げたそうです。それは、当然の行動だと思います。果たして杖でライオンと戦って勝てるかどうかは分かりませんが、この場合、考えている余裕などありません。持っているのが杖だけなのですから、彼としてはそうするほかになかったのではないでしょうか?
 しかし・・・
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