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既婚者であっても、純潔の掟を遵守できる。 [2020年07月11日(Sat)]
(877)
 しかし、受動的抵抗を実践しようとする者は、このように例外的に許されている性行為でさえも避けなければなりません。なぜなら、彼はもはや子孫を残す望みを持ちえないからです。
 そういうふうに考えていくと、たとえ既婚者であっても完全な純潔の掟を遵守することは可能なのです。



 「純潔こそ、受動的抵抗の最も重要な原則の一つである(872)」と言った後、「しかし、既婚者はどうすればいいのかという疑問も出て来るだろう」とガンディーは想定される反論を取り上げて考察を進めます。
 彼が言うには、夫婦であっても快楽を追求するための性行為は禁じられるべきであり、子孫を残すという目的のためなら例外的に許されるのだそうです。(この点については、同意しかねるという人も多いかもしれません。でも、ここではガンディーの見解を紹介しておきます)
 ところが、それはあくまでも一般的な話で、受動的抵抗者には当てはまらないのだそうです。なぜなら、受動的抵抗に参加するということはその当然の帰結として自分の子孫を残すという望みさえ断念せざるを得ないからなのだそうです。「受動的抵抗は誰でも参加できる」と言いながら、それには相当の覚悟が要求されるということなのですね。
 さらに・・・
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