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一滴の血も流さずに・・・。 [2020年06月06日(Sat)]
(843)
 受動的抵抗を使えば、一滴の血も流さずに大きな結果を得ることができます。



 「受動的抵抗は、自分も相手も共に利益を得ることができる点が優れている(842)」と指摘した後、ガンディーはさらに上のように述べて受動的抵抗の優位性を強調します。
 これはつまり、費用対効果の視点からの議論と言って良いでしょう。費用というと金銭的な費用のみを想起してしまうかもしれませんが、もっと一般化すれば、「求める効果を実現するために犠牲にしなければならない(取引材料として供与したり、必要なものとして負担したり、機会を得るためのリスクを取ったり)もの」と考えられると思います。
 身体的暴力を伴う闘争では、当然のことながら双方に対して破壊的な力が加えられます。物質的な破壊、そして対人的な破壊行為です。闘争に関わる人、あるいは巻き込まれる人は、身体的な痛みを感じる打撃を受けたり、怪我をさせられたり、後遺症に苦しむことになったり、最悪の場合は命を奪われることさえあります。
 受動的抵抗では、そのような犠牲を払うことなしに(ここでは「一滴の血も流さずに」と象徴的に表現されています)、大きな成果を得ることができるとガンディーは言うのです。
 さらに・・・
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