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オーストラリアの先住民は侵入者たちによってほとんど殺され尽くしてしまいました。 [2020年03月30日(Mon)]
(778)
 王たちからの攻撃を受けた人々は滅亡の憂き目に遭いました。
 一例を挙げるならば、オーストラリアの先住民は侵入者たちによってほとんど殺され尽くしてしまいました。



 「もしも人間の歴史が戦争の連続であったとしたら・・・」という話の続きです。
 (776)では、「そのような戦争の歴史が仮に人間世界で起こってきたことのすべてであったとするならば、きっと我々はとうの昔に滅亡していたに違いない」とガンディーは述べていました。
 そこで彼は、戦争によってある民族がほとんど滅亡の憂き目に遭った事例を取り上げます。オーストラリアの先住民は 「アボリジニ」と呼ばれる人たちです。18世紀末にイギリス人が侵入し、その後の百年余りの間にイギリス人に殺されたり彼らが持ち込んだ感染症によって多くのアボリジニが命を失い、その人口は数十万人から7万人に激減してしまったそうです。特に、タスマニア島では純潔のアボリジニがほぼいなくなってしまったとのことです。
 ちなみに、ガンディーがこの本を書いた時代はアボリジニが最も絶滅の危機に瀕していた時期のようです。現在では、およそ65万人にまで人口が回復し、オーストラリアの総人口の約3パーセントを占めているそうです。また、侵略の歴史は公式に誤りであったと認められ、先住民の権利も尊重されているそうです。
 さらに、ガンディーは・・・
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