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私を屈服させる力とは・・・。 [2020年01月23日(Thu)]
(711)
 その理由は、第一に、私の父親が武器を持っている可能性だってあるからです。
 そして第二には、その泥棒が自分の父親である場合にも、武装した男である場合にも、いずれにしても彼らは私に対してある力を持っています。それは、私を屈服させ、自分の持ち物が盗まれるのを防ぐことさえすっかり諦めさせてしまうような力です。


 
 その直前まで、「相手が違えば、対処法も異なる」と言っていたガンディーですが、「しかし、私はこういうことも考えた」と、まったく矛盾するような話を始めます。それは、「自分の家に忍び込んだ泥棒が自分自身の父親であろうが、あるいは武装した強そうな男であろうが、いずれにしても、私は眠っているふりをするべきだ」というもの(710)です。このように、ガンディーの思考は非常に柔軟性・融通性に富んでいるのです。
 さて、その理由の第一は、恐らく多くの読者の皆さんにとっても予想外のものだったと思います。なんと、「自分の父親が、武器を持っているかもしれない」という可能性を彼は考えるのです。確かに、そうであれば、これはそもそも2つの異なる場合ではなくなってしまうのです。
 そして、第二の理由は、「父親も、武装した男も、いずれにしても私に対してある力を持っている」からだそうです。
 その力とは、果たして・・・
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