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インドの先人たちは小さな村で満足することにした。 [2019年08月31日(Sat)]
(572)
 都市には泥棒や強盗の集団がいくつもあり、売春その他の悪徳が栄えている。貧しい人々は豊かな人々から搾取されるばかりだ。
 そのように気付いたので、インドの先人たちは小さな村で満足することにしたのです。



 「大都会は人々を誘惑する罠であり、無用の長物だ(571)」と述べた後、ガンディーはさらにこう続けます。
 農村・山村・漁村に住む人々は、第一次産業で生計を立てています。自然の恵みは万民に対して平等ですから、土地の私有などの不平等を生み出す社会的要因がなければ、それほど大きな貧富の差は生じないでしょう。人々は基本的に家族などのコミュニティを単位として自給自足の生活をしていますから、お金もほとんど必要ありません。
 そして、みんながお金を持っていなければ、当然のことながら泥棒も強盗もいないのです。また、様々な遊興や歓楽をお金で売るような産業も発生しません。
 だから、「都市では悪徳が栄える」とガンディーは言うのです。多くの現代人は、小さな村は停滞や衰微の象徴、そして大都会を見れば「繁栄している」とか「活気がある」などと思うでしょうが、「大きな都市で何が栄えているのかをよく考えてみよ。人の道に反した悪しきものばかりではないか。物質的な豊富さや豪華さと共に様々な悪徳が繁栄している蔭で、真に価値あるものは傷付けられ、忘れ去られ、まさに衰亡の危機に瀕しているのではないか?」と彼は問い掛けているのではないでしょうか?
 そして・・・

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