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インドが他の国々から学ぶべきことは何もありません。 [2019年08月20日(Tue)]
(562)
 この定義が正しいならば、インドが他の国々から学ぶべきことは何もありません。
 多くの本にもそのように書かれていますし、当然そうでなければならないのです。


 
 「この定義」というのは、「文明とは、人が進むべき道を指し示すような行動様式のこと」(558)というものです。
 つまり、インド人が築いて来た道徳文化に欠けているものは何もない。だから、インドが他の文明から学んだり摂取したりしなければならないものは何もない。他の文明を模倣したり部分的に取り入れたりする必要もまったくない。こうガンディーは断言するのです。
 しかし、決して彼は「インド人の道徳が世界で最も優れていて、欧米のキリスト教道徳・西アジアのイスラム教道徳・東アジアの儒教道徳には何らかの欠陥がある」と考えているのではありません。ガンディーの考えでは、宗教の間に優劣の違いはないのです。「宗教とは、同じ目的地に向かう異なった道(410)」なのですから。
 そして、続けて彼は・・・
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